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  • 2020.10.16
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査読者の"脳"をつかむ!: 論文執筆術ウェビナー『成功の戦略と文章術』

論文作成において最も大切なのは、「査読者にストレスを与えないこと」です。ボランティアで審査をしてくれる査読者に「がんばって読めば理解できる」レベルの論文を送りつけてはいけません。
読みやすい論文を書くための第一歩は、我々人間の脳が文章を処理するしくみを知ることです。脳に負担をかけない、つまり査読者にストレスを与えない文章を書ければ、たとえ同じデータを発表する場合でも、論文のアクセプトがグッと近づきます。

羊土社からこのたび刊行された『成功の戦略と文章術』には、人間の心理や認知機能を利用して、論文を読みやすく仕上げるためのコツが多数紹介されています。今回のウェビナーでは、本書の翻訳を担当した私(布施雄士)がこの本の中から、次に挙げた「脳にやさしい」論文を書くコツ2点を解説します。

  1. 研究成果の「センセーショナル度」に応じて、論文の骨格を決める方法
  2. 論文のアクセプト/リジェクトを左右するイントロダクションの書き方

ポイントを押さえれば、一度読んだだけでスルッと理解できる論文をすぐに書けるようになります。私自身も利用してきたテクニックを共有しますので、ぜひご参加ください。

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「ネイティブが教える英語論文・グラント獲得・アウトリーチ 成功の戦略と文章術」

Yellowlees Douglas (著), Maria B. Grant (著), 布施 雄士 (翻訳)


講演日時:2020年11月26日(木) 17:00-18:00

講演者:布施 雄士先生(生物/医学系翻訳家・ライター)

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2012年北海道大学獣医学部卒業.2014年まで 動物用医薬品の研究・開発に従事.2018年筑波大学大学院 生命システム医学専攻修了.獣医師,医学博士.フリーランスとして,医薬品のプロモーション資材から学術論文まで,生命科学に関する幅広いジャンルのライティングや翻訳を手がけている.多様な学術論文の執筆経験を活かし,論文のライティングに関するアドバイスや編集作業も行っている.専門は動物生理学(アザラシの呼吸生理)および分子生物学(医薬品の毒性・薬効評価).



第1回 :査読者を困らせていませんか?:論文の運命を決定づけるイントロの書き方

内容のポイント

  • 論文をアクセプトさせたいなら、査読者が読みやすい(評価しやすい)論文を書くことが重要。
  • 査読者が困るのは、「結局何が言いたいの?」という論文が送られてくること。
  • 査読者を困らせない、わかりやすい論文を書くには、全体の骨格をしっかりと決めておくことが大切。論文の骨格は、成果のタイプ(Chapter 3-2)をベースに決めるべし。
  • 論文の骨格を決めたら、それが査読者にしっかりと伝わるようにする必要がある。論文が「このような骨格で書かれていますよ」と査読者に伝えることができるパートはイントロである。
  • イントロが重要なのは、初頭効果・プライミング効果がはたらくからである(Chapter 2-5)。イントロがわかりにくい論文は、全体がわかりにくいものになる可能性が高い。
  • 具体的なイントロの書き方と解説(Chapter 4-5)
    o 冒頭部のビッグバンに注意
    o イントロダクションにおけるレトリック
    o 冒頭戦略(gambit)

共催:株式会社アスカコーポレーション、株式会社羊土社
後援株式会社トランネット

今後の予定

第2回:2021年1月7日 17:00-18:00 
テーマ:「あなたの論文はなぜわかりにくいのか?:一読しただけで脳に染み込んでいく文章の秘密」

第3回:2021年2月4日 17:00-18:00 
テーマ:「査読者の記憶をコントロール?:頭に残る文章の組み立て方」

お申込み

以下よりお申込みください。

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お問合せ

株式会社アスカコーポレーション 担当:吉川 / 橘 
E-mail: mt@asca-co.com

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