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  • 2020.12.16
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第9回Science Cafe (新春スペシャル)開催(2021年1月20日)

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Science CafeではScience及び姉妹誌にその論文が掲載された日本人研究者の方を講師にお招きし、ご研究内容の紹介のみならず、その発見・成果に至った経緯やマインドセットなど、革新的研究にまつわる貴重なご経験をウェブセミナー形式でお話しいただきました。

講演日時

2021年1月20日(水) 14:00-14:40(予定)

講演者: 山本 卓 先生  

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広島大学大学院統合生命科学研究科 教授
広島大学ゲノム編集イノベーションセンター

講演テーマ:「ゲノム編集とはなにか」

近年、目的の遺伝子を狙って改変する技術として、人工DNA切断酵素(ゲノム編集ツール)を基盤とする"ゲノム編集(Genome Editing)"が注目されています。ゲノム編集は、ゲノム編集ツールによって標的の遺伝子を切断し、細胞内の修復経路を利用して正確に改変する技術で、自然突然変異と同じ変異を作り出すことができます。
我々のグループでは、10年以上前から、ゲノム編集ツールの開発に取組み様々な生物での遺伝子改変に成功しました。2012年には、高効率かつ簡便なCRISPR-Cas9が開発され(Jinek et al.,, Science, 2012)、ゲノム編集が世界中で使われるようになった。CRISPR-Cas9技術については、昨年開発者のダウドナ博士とシャルパンティエ博士にノーベル科学賞が授与されました。本サイエンスカフェでは、ゲノム編集の基本的なしくみと様々な分野での可能性について初心者にもわかるように紹介いたしました。

過去のScience Cafe

第1回:「セレンディピティ」と「ぶれ」と「ずれ」
東京医科歯科大学 統合研究機構 先端医歯工学創成研究部門 創生医学コンソーシアム 教授 武部 貴則 先生

第2回:「スロー地震ってなんだ?」
京都大学防災研究所附属地震予知研究センター 学振特別研究員 西川 友章先生

第3回:「免疫と共生」
慶應義塾大学 薬学部 生化学講座 教授  長谷 耕二先生

第4回:「ヒト進化における大脳皮質拡大の謎の解明に向けて」
慶應義塾大学医学部生理学教室 教授 岡野 栄之先生

第5回:「食と健康ー食・栄養シグナルの分子レベルでの解明ー」
京都大学大学院生命科学研究科 教授/ 東京農工大学大学院農学研究院 特任教授 木村 郁夫先生

第6回:「EGFR(Epidermal Growth Factor Receptor)遺伝子変異陽性非小細胞肺癌におけるがん免疫応答抑制機構の解明」
名古屋大学大学院医学系研究科 微生物・免疫学講座 分子細胞免疫学 教授
国立がん研究センター 研究所 腫瘍免疫研究分野 / 先端医療開発センター 免疫トランスレーショナルリサーチ(TR)分野 分野長 西川 博嘉先生

第7回:「レム睡眠と記憶」
名古屋大学環境医学研究所 神経系分野2教授 山中 章弘先生

第8回:クライオ電子顕微鏡解析で見えてきた膜輸送体の分子機構」
東京大学・大学院理学系研究科 教授 濡木 理 先生

お問合せ先

Science Japan Office 担当:吉川 / 谷 
E-mail: science_cafe@asca-co.com

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