会議通訳とは

会議通訳とは、会議や商談などで必要とされる通訳のことです。主に、同時通訳と逐次通訳の2つの方法があり、会議通訳者は、スピーカーの発言をリアルタイムで聴衆に伝え、専門的な内容や複雑な議論を正確に通訳する役割を担います。 専門性の高い通訳者が会場に出向いて通訳するのが一般的でしたが、近年のオンライン機能やAIの進歩により新しい方法も登場しています。 ASCAでは、新薬申請の際のPMDAとの面談、医学会、査察、社内会議など、内容や用途に応じて、状況に応じて最適なサービスを提供します。

通訳の種類

1. 同時通訳

通訳者が話している内容を聞き、聞き手が望む言語で同時に通訳を行う方法で、高い集中力を必要とするため、ブースなどの特別な場所から通訳し、大人数で行われる会議、重要な対談での利用が一般的です。
会議の長さにもよりますが、同時通訳では(午前か午後の)半日2~3人、1日であれば3~4人体制をとり、15分程度で交代しながら進めます。 同時に通訳するので会議時間を長めに設定する必要がありませんが、すべてを通訳するわけでなく、会議を進めるうえでの正しい情報伝達に集中します。 参加者は言語を選択する必要があるので、通訳者の声を選ぶと、オリジナルの声を聴くことはできません。 また、会議通訳設備がない会場でのリアル通訳の場合、機材だけでなく、ブースやイヤフォン、技術者派遣などが必要になります。 その他、打ち合わせ費、移動を伴う場合の出張費、管理費など、通訳費用以外の費用も計上されます。

2. 逐次通訳

逐次通訳は同時通訳とは違い、会話の内容を聞き逃すことなく通訳を行います。話し手が短く話し、通訳者が全てを通訳し終えてから、話し手がまた話すことを繰り返えすわけです。時間が2倍かかるため、長時間の会議より、短時間の会議に向き、討論会、オンライン会議、すべて聞き逃したくない国際会議などに向いています。 会議の内容にもよりますが、基本的には15分~1時間ほどで別の通訳者へ交代し、複数で対応します。 機材やヘッドフォンなどの機材が不要ですが、言語を選ぶことができないので、両言語を理解する人が多い場合には確認が必要です。 その他、打ち合わせ費、移動を伴う場合の出張費、管理費など、通訳費用以外の費用も計上されます。

3. ウィスパリング

会議などの場で通訳が必要な人の真横や、やや後ろに座り、耳元で囁くように会議の内容の中で重要な箇所のみを通訳する形式です。 通訳者は、通訳を必要とする人に、周りからは気にならないような小声で同時に通訳します。通訳を必要とする人の発言は逐次で行いますが、その場合は別の通訳者は対応することが求められます。 通訳を必要とする人が1~2名程度の対談、社内会議などに向いています。 会場にもよりますが、人数や環境によっては簡易な通訳機材を使う必要がある場合もあるため確認が必要です。 その他、打ち合わせ費、移動を伴う場合の出張費、管理費など、通訳費用以外の費用も計上されます。

以上は、通訳の形態を紹介しましたが、近年のオンライン技術やAIの進化により、以下のような新しい会議通訳の手法も登場しました。

新しい通訳の手法

1. オンラインでの会議通訳

上記のように様々な通訳方法がありますが、オンライン会議システムなどを使って、状況に応じて形式を選ぶことも可能です。機材が不要になるだけでなく、場所や時間の制約がある場合には有効な手段です。ただし、緊急対応、通信環境のリスクを伴うため、重要な会議には向いていないと言えます。海外との会議などでは、日本側に通訳者が出向くことでリスクを軽減させることもできます。対応できる通訳者も増えてきました。状況によって使い分けることをお勧めします。

2. AI通訳

旅行やレストランなどでのアプリを使った音声通訳だけでなく、最近のAI技術の進歩により、かなり精度の高い会議に使えるAI通訳が可能になりました。 音声をAIが聞き取り、その内容をAIが瞬時に翻訳します。翻訳内容はスクリーンに表示され、ほぼリアルに近い形で会話が進んでいき、途中で修正もします。聞き手はオリジナル音声を聴き、内容の確認のためにAIによる出力を使うので、両言語の能力が高い人の参加者が多い場合には適しています。打ち合わせも不要で、気軽にすぐに使うことが可能です。ただし、事前に学習するわけではないので、固有名詞の訳出は得意ではありませんし、聴き取りにくい英語の場合には正確な訳は期待できません。 システムはいくつかありますが、費用や期待値などにより、適したサービスをお使いください。

会議通訳以外にも、通訳サービスには、法廷、医療、ガイドなど様々な種類がありますが、ASCAはビジネスや学会などの会議通訳だけを扱っています。言語による研究やビジネスチャンスを逃さないためにも、効果的に通訳サービスをご利用ください。

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