2025.12.09
Science Café はScienceまたは姉妹誌に研究論文等投稿が掲載された日本研究者の方にZoom Webinarによるライブ配信にて講演して頂くイベントです。研究内容の解説に加え、研究にまつわるエピソード、社会に与える影響や提言を交えてお話して頂きます。Q&Aセッションも設けております。
日時:2026年1月27日(火)14:00~14:40
演題:安定で機能的な人工制御性T細胞の製造法開発
演者:三上統久先生 大阪大学免疫学フロンティア研究センター(WPI-IFReC)特任准教授
2025年ノーベル生理学・医学賞を受賞された坂口志文先生 Science Translational Medicine誌掲載論文より、筆頭著者である三上統久先生による講演です。
参加費:無料
概要:Tregは免疫抑制能を持つ特殊なT細胞であり、自己免疫疾患や炎症性疾患の治療に寄与することが期待されています。治療実現にあたっては、生体に自然に存在するTreg(nTreg)の限界を補うために人工的に誘導されたTreg(iTreg)の活用が注目されており、抗原特異的免疫抑制の実現に期待が集まる一方で、細胞の安定性や機能性などに課題がありました。 本論文では、培養法の改良により、病気の原因となる T 細胞を原料として人工的にTregを誘導する新たな製造方法を開発しました。この新規手法によって、従来の人工的なTreg よりも自然に存在するTregに近しい性質・能力を持った Treg を作ることに成功しており、機能的で安定な Treg(S/F-iTreg)として細胞治療に用いることができるようになりました。
【三上統久先生 略歴】
2013年 大阪大学大学院薬学研究科博士後期課程修了。
2015年より大阪大学の博士研究員、2015年より大阪大学 特任助教、2017年より京都大学 特定助教として一貫して坂口志文先生の下でTregの研究に従事し、革新的なTreg誘導方法の基礎研究を進める。
2019年より前述基礎研究の臨床応用を目指し、大学発ベンチャー企業レグセル株式会社研究開発部長に就任、Treg細胞治療の臨床応用に向けた研究開発を推進。
2023年より大阪大学免疫学フロンティア研究センターの特任准教授に就任、現在まで引き続きTreg細胞治療の基礎研究と臨床応用に従事している。
【大阪大学(WPI-IFReC) 坂口志文研究室】Experimental Immunology
掲載号:Science Translational Medicine, 22 October 2025, Vol 17, Issue 821 “Generating functionally stable and antigen-specific Treg cells from effector T cells for cell therapy of inflammatory diseases” DOI: 10.1126/scitranslmed.adr6049
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