2025.10.27
「AI時代だからこそ、通訳翻訳」というリアルセミナーが、11月8日(土)PM1:00~3:00(受付開始:12:30 PM)、関西大学東京センター(東京都千代田区丸の内1-7-12 サピアタワー9階)で開催される。講師は関西大学外国語学教授の阪本章子先生と高橋絹子先生だ。参加費無料、対面のみ。
第1部では、「『翻訳』の看板を超えて:AI時代に求められる翻訳者の力」というタイトルで阪本先生が講演される。
AI翻訳が発達した今、翻訳者という職業がなくなる?という声がよく聞かれるが、AI時代だからこそ正しい翻訳力、翻訳の勉強をする意義があるのでは?と。翻訳者という仕事はなくならないし、翻訳の勉強をしておくことが仕事のキャリアの幅を広げる。今さら翻訳なんて、と悩んでいる若い世代へのメッセージだ。
第2部では、「『通訳』の看板を超えて:AI時代に求められる通訳者の力」というタイトルで、通訳者でもある高橋絹子先生の講演。
AIを搭載した通訳機器の登場もあり、通訳という職業、行為が正しく理解されていないかもしれない、と。AIが進化する今の時代だからこそ、通訳やその訓練の意義について提言される。
私が社会人として仕事を始めた時代、通訳者、翻訳者という職業は雲の上、言語に卓越した優秀な女性たちが選択する憧れの職業だった。プロ通訳・翻訳者を養成する研修機関で仕事していたことがあるが、そうした有能な女性たちを、当時急拡大していた国際化を支える重要な職業人として世に送り出すのが仕事だった。
あれから40年以上たち、女性が仕事することが当たり前になり、職業の選択肢も広がった。出産などのプライベートの事情で離職する必要もなく、組織での昇進も当たり前になり、今や、言語に卓越した能力は市場での特殊性ではなくなっている感もある?
一方、AIの進化はすさまじく、2006年のGoogleショックから20年しかたっていないが、その技術の翻訳や通訳への親和性は高く、通訳や翻訳ビジネス市場をとってかわられそうな勢いである。
そんな時代、言語、翻訳・通訳を学習する意味や意義はどこにあるのか、ないのか。阪本先生とは、翻訳学、翻訳者のキャリア育成などで意見交換させていただくことが多い。翻訳者、企業人、学者としてとても素晴らしいバランス感覚をお持ちである。
この機会、リアルなので、直撃質問などもしてほしい。
(記事:石岡映子)
「AI時代だからこそ、通訳翻訳」
開催日:11月8日 PM1:00~3:00(受付開始:12:30 PM)
場所:関⻄⼤学東京センター(東京都千代⽥区丸の内1-7-12 サピアタワー9階)
参加費無料(事前申込制 定員100名 (先着順))
*詳細はこちらから https://www.kansai-u.ac.jp/fl/72704e19328d52054998d284ab9ebac263dec18b.pdf