Science

  • 2021.04.30
  • Science

Science Japan Meeting 2021無事終了 ありがとうございました

第2回Science Japan Meetingが21日に無事終了した。講師の皆様、ご参加いただいた皆様に心より御礼を申しあげたい。昨年リアルで開催する予定だった"日本の科学の未来を創る"をテーマとし、プログラムはほぼそのままで、オンライン、ビデオ、多次元での開催となった。

パブリッシャーであるBill Moranは、開会の挨拶とopen accessへの取り組みなどを紹介してくれた。2019年に就任した編集長 Holden Thorpは、基調講演として、"A Year Like No Other: Lessons from DC and Isolation" Trends and challenges of research under COVID-19 と題し、世界の投稿数が増え、科学の重要性が改めて注目されていることや、Scienceの取り組みなど発表してくれた。本邦初講演である。

招待講演として、JAXA宇宙科学研究所准教授兼サイエンスコミュニケーターのElizabeth Tasker博士が、"From space, to Japan, to the world: international outreach for Hayabusa2 and our next space missions"と題し、ハヤブサの帰還、火星への新しいプロジェクトの紹介と、情報発信の難しさや面白さについてもわかりやすく話してくださった。

その後、若手研究者によるFlash talks(研究解説)として、早稲田大学高等研究所 准教授の丸山剛氏による「上皮細胞受容体AltRによるMHC-I認識と異常細胞の排除」と題し、上皮細胞ががん変異細胞を細胞競合的に排除する発見が、様々な生命現象を人為的に制御できる可能性が期待できると、という研究成果をお話しいただいた。

次にお話しいただいたのは、名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所 特任講師の中村匡良氏。「動く植物」と題し、環境に応答した植物の動きがどのように制御されるかの最新の研究結果についての発表だった。

専門的な研究報告の後、国立遺伝学研究所 ナショナルバイオリソースプロジェクト広報室長 髙祖歩美氏をモデレーターとし、パネルディスカッションを開催した。研究の壁、展望、可能性と未来など、日本の科学の希望につながる様々な視点で意見を交換いただいた。 

最後に、日本学術振興会学術システム研究センター 顧問の黒木登志夫氏に、日本はなぜワクチンができないのか、世界の中での日本の科学の未来はどうなのか、興味深いデータを交えて会議を締めていただいた。

Zoom切り替えの不手際含め、主催者側はバタバタしっぱなしであった。それでも400人以上の方にお申込みいただいて、多くの方に参加いただいた。時間が長すぎたり、英語のままだったり、参加者の方にも苦労もおかけした。それでも今回、講師陣含め、多くの皆様と意見交換する機会にもなり、皆様の熱い思いに触れることができた。また、協賛いただいたユサコ株式会社様にも改めて御礼をお伝えしたい。

記録集を作成し、公開するので、全部を見ることができなかった皆様も、今しばらくお待ちいただきたい。

これからもScience Japan Officeをよろしくお願いします。

関連資料:

Science Japan Meeting 2021ご案内(プログラム)https://www.asca-co.com/blog/science/entry20210322120326.html

第12回Science Caféご案内 https://www.asca-co.com/blog/science/entry20210419173051.html

第1回Science Japan Meeting記録集 https://www.asca-co.com/science-japan-meeting-2018.html

Science 求人・広告・ブランディングサービスのご案内 https://www.asca-co.com/business/science.html https://advertising.sciencemag.org/

ユサコ株式会社 https://www.usaco.co.jp/

ページの先頭へ