2026.02.20
2月19日、あらゆる細胞に変化できるiPS細胞を使った再生医療製品について国内での製造販売承認を了承したというニュースを聴き、全身が震えた。
2008年に山中伸弥先生の論文がScienceに載り、翻訳させて欲しいとすぐに会いに行き、快諾を頂いた。iPSの日本語訳が生まれ、直後に開催された再生医療学会で大きく取り上げられてから20年、今回は待ちに待った瞬間だ。
再生医療に関する先生方にインタビューし、広報誌(ASCA Bulletin)に連載した。澤芳樹先生、高橋淳先生方の真摯で熱い研究姿勢に心打たれ、パーキンソン病に関するプロトコルの英訳を担当させていただいた時の感動は忘れない。
再生医療の道のりは決して容易いものではなかった。山中先生がノーベル賞を取られたことで一度は盛り返したものの、期待が高まるばかりで現場の苦労は大きくなるばかり。多くの企業は撤退したが、それでも可能性を信じて続けてこられた企業と先生方の苦労が夢に近づいた。
大阪大発ベンチャーのクオリプスによる重い心不全治療に使う心筋シート「リハート(商品名)」と、住友ファーマによるパーキンソン病治療のための神経細胞「アムシェプリ(商品名)」が、iPS細胞を使った製品として世界で初めて実用化されるとしたら、まさにオリンピックの金メダルだ。
正式承認を祈り、次なる製品化も応援していきたい。
(社長 石岡映子)
弊社広報誌、ASCA Bulletinでも高橋淳先生、澤 芳樹 先生、岡野 栄之 先生のインタビュー記事をご紹介しております。
京都大学iPS細胞研究所, 所長 高橋 淳先生
「脳疾患治療の頂を目指す:パーキンソン病に対するiPS細胞を用いたドパミン神経細胞移植療法」
大阪大学, 大学院医学系研究科 特任教授 澤 芳樹 先生
「iPS細胞を用いた心筋再生医療:重症心不全患者の鼓動を蘇らせる」
慶應義塾大学 教授、国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, チームディレクター
岡野 栄之 先生