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  • 2019.11.20
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おさらい:ASCA ウェブセミナー 第4回 「ここが聴きたいメディカルライティング:利益相反(COI)」 

ここが聴きたいメディカルライティング:利益相反(COI)

今回のウェブセミナーでは、利益相反(COI)について取り上げました。

利益相反(COI)とは?

「利益相反(Conflict of Interest)」を調べると、「ある行為により、一方の利益になると同時に他方への不利益になる行為」と出てきます(Wikipedia)。医学分野ではどういうことを意味するでしょうか? 日本内科学会の『医学系研究の利益相反に関する共通指針』によると、「(前略)研究者が医学系研究を通して産学連携を積極的にすればするほど、特定企業の活動に深く関与することになり、その結果、研究者には公的な利益のための社会的な責務と、産学連携活動に伴い生じる個人が得る利益との間に衝突・相反する状態が必然的・不可避的に発生する」こと(http://www.naika.or.jp/jigyo_top/coi/shishin/)と説明されています。

研究者が資金提供者や自らの利益のために、研究方法、データ解析結果、結果の解釈をゆがめてしまうようなことがあると、研究の質は落ち、論文の信頼性は失われてしまいますね。

そもそも研究者が研究資金の提供を受けたり、正統な報酬を受け取ったりすること自体は医学研究の推進のためであり、必ずしも問題にはなりません。研究の透明性を保つために、COI情報を開示しておくことが重要なのです。

ここからは、COIについてFAQ形式でお答えします。

1.COIではどんな内容を開示しなければならないの?

企業・組織・団体など第三者からの金銭や器具・薬剤の提供、顧問料・講演料・旅費の提供、特許権使用料の取得、株式による利益、人的支援を得ていることなどを開示します(金銭授受については、金額や受領期間の記載が必要)。学会規約、投稿規定を必ず確認してください。

2.COIはどんなフォーマットで出せば良いの?

学会・ジャーナル所定のCOIフォームを使用します。フォームがない場合は「国際医学雑誌編集者会議(ICMJE)」が公開しているCOIフォーム(http://www.icmje.org/conflicts-of-interest/)を使用してください。

3.COI情報はどの範囲まで開示する必要があるの?

投稿・発表する原稿に関連する研究のCOIを開示すればよいことが多いのですが、ICMJEのCOIフォームでは、過去3年間の、投稿した研究以外に行った研究のCOIについても記載しなければなりません。ただし、その研究によって経済的な影響(利益)を受けるような組織から受け取ったもののみ。公的な資金提供組織は記載しなくてOKです(ICMJE Form for Disclosure of Potential Conflict of Interest)。

4.ライターに執筆を依頼した場合は開示の必要がある?

あります。執筆補助に対する資金援助、ライターの氏名、所属等を開示します(The authors will disclose, at a minimum, the writer's name, professional qualifications, affiliation, funding source...[略])。「ゴースト」ライターは過去の話。GPP3の「2.4: Professional Medical Writers、2.4.2: Working With Authors」のセクションをご覧ください。著者の承認があれば、投稿や学会発表をしてもよい、とまで書かれています!

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