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  • 2019.07.09
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おさらい:ASCA ウェブセミナー 第3回 「ここが聴きたいメディカルライティング:剽窃について」 

メディカルライティング 忘れちゃいけない倫理規定

論文ライティングや投稿支援業務で特にお問い合わせの多い倫理規定。今回7月9日開催のウェブセミナーでは、剽窃(Plagiarism)について取り上げました。

剽窃(ひょうせつ)とは?

「剽窃」とは耳慣れない言葉ですが、別の言葉でいうと盗用です。「下手な英作文をするより、同じ専門領域の英語論文から、上手い表現を真似して書きなさい」とはよく言われますが、原文そのままの形で使ってしまうと倫理規定(著作権法)違反になります。

具体的にどのようなケースが問題になるか、Q&A形式で見ていきましょう。

1. 参考資料に、書きたい内容にぴったりの文章がありました。
そのまま使っていいですか?


そのままでは使えません。原文のまま借用するときは、必ず引用符をつけ、出典を明記して下さい。参考資料の優れた英語表現を学んで活かすのはよいことですが、真似るときには、単語の並びや文の構造を変え、パラフレーズ(言い換え)してから使う必要があります。投稿論文の英訳を依頼された翻訳者さんも、この点には十分ご注意下さい。

2. 英語は苦手なので、参考資料の表現を参考にしながら書いています。
投稿前に剽窃チェックしたいのですが。


剽窃を検出できるソフトがあります(CrossCheck、iThenticate、PlagTracker、eTBLASTなど)。大学や研究所単位で導入しているところもありますし、剽窃チェックを依頼できる翻訳会社、英文校正会社を利用すれば、何パーセント剽窃があり、どの部分が剽窃にあたるかを示したレポートを出してくれます。

3. 剽窃は何パーセント以上になったら問題なのですか?


実際に弊社で扱ったケースでは、ジャーナルから「剽窃は20%以下にまで減らして再投稿するように」と指示され、リライトが必要となったケースがありました。剽窃は20%以下に押さえておくほうがよいでしょう。

4. 続報を書いています。過去の自分の論文のMethodsを使用するのは問題ありませんね?


問題ありです。

これは「自己剽窃(self-plagiarism)」と言われています。
継続研究の場合、出版済みの論文のIntroductionやMethodsを使いたいし、自分の論文なのですから問題なさそうなものですが、論文の出版が決まった段階で、著作権は出版社に帰属します。そのため、適切な引用が必要なのはもちろん、表現も書き直して使うことが必要なのです。同一薬剤・同一疾患を対象とし、試験デザインを少し変更して実施する研究や、大学の持つ多目的コホートを対象とした研究の場合でも、Methodsの完全な使い回しはご法度です。ご注意ください。

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