コラム

  • 2021.03.31
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花に嵐のたとえもあるぞ、さよならだけが人生だ

桜が好きだ。実家には大きな古木があり、私の誕生日の頃に花びらを散らして祝ってくれた。この時期は年度末や新学期、新年度で何かと忙しいけど、桜だけは毎年綺麗に花をつけて私を見守ってくれた。

この時期は出会いと別れの季節でもある。

世話になった人たちと別れ、新しい出会いもある。

この季節、いつもこの詩を思い出す。

「花に嵐のたとえもあるぞ、さよならだけが人生だ」。

「勧酒」という漢詩を井伏鱒二が和訳したフレーズの一部である。22歳で社会人になり、多くの出会い、別れを経験した。悲しくて、虚しかったりするけれど、必ず自身の成長と次の出会いが訪れる。花は綺麗だけど、その後には風も吹くし、雨も降る。いいことばかりではない。それでも必ず新しい出会いや成長が来る。今の出会い、時間を大切にしよう、そう思っていつもこの季節を迎えている。

今年の桜の開花は早い。

今週で見納めかもしれない。

今日一日を大事にし、4月からの新しい年度の出会いを楽しみにしたい。

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