コラム

  • 2020.06.24
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JTF初オンラインセミナー終了:AI翻訳の現状と可能性

2020年度第1回JTF関西セミナー「製薬業界におけるAI翻訳の現状と将来性」が昨日無事終了した。本来であれば今年2月に大阪大学中之島センターで開催予定だったプログラムである。コロナ感染が広がり、一旦延期、その後タイミングを見ながら開催の検討を重ねた結果、オンラインでの開催を決めた次第である。400名近くの申し込みをいただき、それも初めてのオンライン、関係者、演者10名以上がそれぞれの拠点からの参加、つながるか、うまく映るか、聞こえるか、終わるまではらはらはらドキドキしっぱなしだった。

NICTの内山氏からMT開発の最新情報を報告いただき、製薬メーカを代表としてMSDの木下様から、現場の仕事の効率化のためにMTはなくてはならない存在であることをお話しいただいた。翻訳者の津山氏からは、post edit: PE(後編集)の必要性やポイント、翻訳会社からは弊社の早川がMTを組み込んだワークフローについて説明させていただいた。

最後にAAMT会長である隅田氏がモデレーターとして「三方良しのAI翻訳実用化~製薬翻訳を題材に」と題したパネルディスカッションを設けた。使うか使わないかではなく、アダプテーションの可能性、PEのやり方、時間短縮や費用面など、かなり具体的な話題で盛り上がった。50以上の質問が上がったが、時間の関係で一部しかお答えできなかったことが心苦しい。それでも、実用化のレベルが一気に上がったことを実感したセッションだった。
今までは限界だった「うまい、(やすい)、はやい」翻訳の可能性が高まるに違いない。

今回は「関西セミナー」ではあるが、オンラインなのでエリアは関係ない。なので、ZOOMの背景にせめて「関西」らしい画像を使おうと各自工夫したりもした。関西、大阪、コロナに負けず頑張りたい。

今年は従来の形式でのセミナー開催は難しいと思う。しばらくはオンラインで開催することになるだろう。テーマの設定や、演者の選定など、さらなる工夫が必要である。こんな時だから新しい発想やアイデアが生まれるに違いない。

翻訳業界も市場の影響を受けないわけではない。
こんな時だからこそ、皆で翻訳業界を支え、盛り上げたい。
JTF、関西委員も頑張ります。今年度もよろしくお願いします。

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