核医学検査において、放射性薬剤投与後にコマ撮りするように時間経過を追って撮影する方法をダイナミックスキャン(動態撮影、経時撮影)といいます。これに対して、放射性薬剤投与後のある1時点において撮影する方法を、スタティックスキャン(静態撮影)といいます。スタティックスキャンがある時点での放射性薬剤の分布や腫瘍などへの集積の強さを見るのが目的であるのに対し、ダイナミックスキャンは分布が時間とともにどのように変わるか、臓器や腫瘍に放射性薬剤がどのような速さで集まりまた出てゆくかという時間経過を見るのが目的です。
図1は、FDG(注1)を静脈投与して頭部をPETカメラでダイナミックスキャンしたもので、横方向には断面(スライス)、縦方向にはコマ撮りした各時点の画像(フレームと言う)が並んでいます。FDG投与直後には血管内にあった放射能が時間とともに脳に集まってゆく様子がわかります。このように、PETやSPECTのダイナミックスキャンのデータは4次元データとなり、通常図1のように表示します。
図1: FDGによるPETのダイナミックスキャン。この図では横軸(スライス)縦軸(フレーム)とも間引いて表示してあり、実際にはスライスもフレームももっと多い。

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