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    <title>語源でゴキゲン</title>
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    <updated>2012-04-25T02:46:23Z</updated>
    
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    <title>第12回：英語の語源と歴史（1）</title>
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    <published>2012-04-25T02:40:21Z</published>
    <updated>2012-04-25T02:46:23Z</updated>

    <summary><![CDATA[&nbsp;これまで、個別の言葉の語源について書いてきましたが、少し寄り道して、...]]></summary>
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        <![CDATA[<p>&nbsp;これまで、個別の言葉の語源について書いてきましたが、少し寄り道して、語源の背景となっている英語そのものの言語学的および歴史的な位置について紹介したいと思います。</p>]]>
        <![CDATA[<p>英語という言語は、印欧語族という大きなグループに属しています。18世紀以来の比較言語学の発達によって、印欧語族の系譜が明らかにされてきましたが、それによれば英語は印欧語族の中のゲルマン語派に属し、さらにその中の西ゲルマン語群に分類されます。西ゲルマン語群には、ドイツ語、オランダ語などが含まれますが、現存する言語では、オランダ、ドイツ、デンマークにまたがるフリースラント地方で使われているフリジア語がもっとも英語に近いとされています。</p><p>ゲルマン語派には西ゲルマン語群のほかに、東ゲルマン語群（ゴート語〔死語〕）、北ゲルマン語群（北欧諸語）が含まれます。さらに印欧語族には、ゲルマン語派のほかに、ギリシャ語派、ラテン語を基にするイタリック語派、ヨーロッパの先住民だったケルト民族のケルト語派、ロシア語などのスラヴ語派、さらにはインド語派やイラン語派など、幅広く様々な言語グループが属しています。</p><p>日本人は明治以来、西洋文化に対する劣等感を持ち続けてきたと思われますが、現在日本において西欧文化を代表する言語である英語に関しても同様のことが言えるでしょう。たとえば、日本語と比べて顕著な英語の特徴である、他動詞文で目的語（O）が動詞（V）の前に置かれる（SVO文型）ことや、かならず主語を立てるということなどから、日本語と比べて合理的な（優れた）言語であるとの印象を皆さんお持ちなのではないでしょうか。</p><p>しかし言語学者の松本克己氏によれば、世界の言語の中でみると、基本的語順として最も多くみられるのはSOV型（つまり日本語と同じ）であり、ついでSVO型（英語）、VSO型の順だということです。また、主語を考えずにVO型とOV型で分けると、ほぼ同数になるそうです。また、かならず主語を立てるという文法的要請をもつ言語は、実は世界的に非常に限られているとのことで、ゲルマン語派に属する英語、ドイツ語、オランダ語、北欧諸語や、ゲルマン語の影響を受けたフランス語など、10にも満たないそうです。</p><p>日本語でよく問題にされる「は／が」の機能について引き合いに出される、有名な「象は鼻が長い」という文章があります。松本氏によれば、「は」は文章の「主題」を、「が」は名詞の格表示としての「主格」を表していると考えられます。西欧言語の「主語」という概念は、上記2機能に加えて、動詞の意味機能としての「動作主」を表わすという、本来別個の3つの機能を収斂・融合したものであって、これは西欧言語にみられる特異な性格なのだそうです。</p><p>世界の言語における英語の位置をみるということで、英語を相対的にみる視点を強調してしまいましたが、グローバル化する世界の中で〈世界共通語〉というものが強く求められていることは確かです。英語が、その豊かな文化的背景や、歴史上の政治的・経済的に有意な背景、そしてなによりも比較的単純な文法（名詞の性や格変化、複雑な動詞変化のない英語は、欧米語の中でも特殊な言語です）によって、その最有力候補であることは否定できません。しかしその一方で、世界にはさまざまな言語が存在しており、それぞれが豊かな文化を生み出し、作り上げてきたことを、時には思い起こすことも必要ではないかと思います。</p><p><p>&nbsp;</p><p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><a href="http://www.asca-co.com/gogen/assets_c/2012/04/ghetto-191.html" onclick="window.open('http://www.asca-co.com/gogen/assets_c/2012/04/ghetto-191.html','popup','width=2736,height=3648,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.asca-co.com/gogen/assets_c/2012/04/ghetto-thumb-300x400-191.jpg" width="300" height="400" alt="ghetto.JPG" class="mt-image-none" /></a></span><br class="Apple-interchange-newline" />ヴェネチアのゲットー<br />ヨーロッパ最古のゲットーは、新年の静かな朝のなかでまどろんでいた；撮影筆者、2012年1月8日</p></p><p>参考文献：</p><p>『新英和大辞典』（研究社）<br />寺澤盾『英語の歴史』（中公新書）<br />松本克己『世界言語への視座』（三省堂）</p>]]>
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    <title>第11回：占星術と天文学</title>
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    <published>2012-03-28T00:38:09Z</published>
    <updated>2012-03-28T00:42:36Z</updated>

    <summary>前々回までの2回（第8回、第9回）にわたってテーマとして取り上げたエコノミーとエ...</summary>
    <author>
        <name>アスカコーポレーション</name>
        
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        <![CDATA[<p>前々回までの2回（第8回、第9回）にわたってテーマとして取り上げたエコノミーとエコロジーという言葉とちょうど同じ構造をしているペアの言葉に、astronomy と astrology があります。</p>]]>
        <![CDATA[<p>&nbsp;前者は「天文学」を意味し、ギリシャ語のastronomia（アストロノミアー）に由来しています。後者は「占星術」を表す言葉で、やはりギリシャ語のastrologia（アストロロギアー）に由来します。この場合も、ギリシャ語で「星」を意味するastron（アストロン）に、それぞれnomosとlogosがついてできた言葉です（nomosとlogosについては第8回参照）。ちなみに明治初期に西洋の学問が日本に導入された時に、astronomyは「星学」と訳されていたそうです。</p> <p>astronomyとastrologyの内容的な関係を見ると、以前（第4回「錬金術と化学」）に取り上げた「錬金術alchemy」と「化学chemistry」の関係にも似ています。astrologyというのは、いまでは一般には占いの一種とみなされていますが、もともとは天体現象を地上の出来事と結びつける知的な営みで、astronomyと分かちがたく並行して発達してきたようです。中山茂氏の『天の科学史』によれば、科学史上、もっともふるく登場するのが、数学、医学、天文学（占星術）の三つだそうです。このうち、数学は直接自然を対象とするものではないこと、また初期の医学は「技術（art）」であって学問とは言えなかったことから、最古の自然科学は天文学（占星術）ということになります。ルネサンス以降のコペルニクスやガリレオによる天文学上の諸発見は、科学史の中でも華々しい成果でした。</p> <p>「星」を意味する接頭辞astro-と関連して、astronautについても触れておきましょう。astronautは「宇宙飛行士」を意味しますが、-nautというのは「航行する人」「推進者」を意味し、ギリシャ語で「船」を表すnaus（ナウス）から派生し、「船乗り」をあらわすnautes（ナウテース）という語に由来します。余談ですが、1984年にスタジオ・ジブリのスタートを飾った宮崎アニメの傑作『風の谷のナウシカ』の主人公ナウシカは、ギリシャ神話の「オデュッセウス」に登場するナウシカアーNausikaaという名の、頭の回転と足の速い王女がモデルになっています。このナウシカアーという名は「船を燃やす人」という意味だそうで、なんだか意味ありげですね。実はナウシカアーは、「オデュッセウス」（話の筋は省略します）の主人公である英雄オデュッセウスが、故国へ帰る船の旅で最後に立ち寄った国の王女で、どうやらオデュッセウスに想いを寄せていたようなのです。しかしオデュッセウスは結局、船に乗って妻子の待つ故国に帰って行ってしまいました。「燃やす」というのは、ひょっとするとナウシカアーの恋慕の情を表しているのかもしれません。</p><p>&nbsp;</p> <p><img alt="Trieste.jpg" width="300" height="225" class="mt-image-none" src="http://www.asca-co.com/gogen/Trieste.jpg" /><br />トリエステ港の夜明け  <br />イタリアの東北の端にある港町トリエステの夜明けは、朝焼けの雲がまるでオーロラのよう；撮影筆者、2012年1月7日</p><p>&nbsp;</p> <p>参考文献：</p> <p>『新英和大辞典』（研究社）<br />『哲学・思想辞典』（岩波書店）<br />中山茂『天の科学史』（講談社学術文庫）</p>]]>
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    <title>第10回：エネルギーとダイナミックス</title>
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    <published>2012-02-21T23:57:07Z</published>
    <updated>2012-02-22T00:20:41Z</updated>

    <summary>前回、中沢新一氏の「エネルゴロジー」という造語を紹介しましたが、語源の話となれば...</summary>
    <author>
        <name>アスカコーポレーション</name>
        
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        <![CDATA[<p>前回、中沢新一氏の「エネルゴロジー」という造語を紹介しましたが、語源の話となれば＜エネルギー＞の語源に触れないわけにはいきません。</p>]]>
        <![CDATA[<p>ですが、調べ始めてみると、＜エネルギー＞という言葉（概念）の来歴にはなかなか複雑なものがあります。大まかに言って、そもそもの語源である哲学用語としてのギリシャ語の「エネルゲイアenergeia」と、現代、日常的にも用いられる自然科学の用語としての「エネルギー（英語でエナジーenergy）」の二つに分けて述べる必要があります。</p>
<p>エネルゲイアという語を特別な概念として使ったのは、「万学の祖」とも呼ばれ、プラトンと並び称される古代ギリシャの大哲学者アリストテレスです。そもそも、ギリシャ語のエネルゲイアは「en(at)＋ergon(work)」つまり「活動している」という意味をもっています。アリストテレスが使った哲学用語としての「エネルゲイア」は「現実態」と訳され、これに対する概念が「可能態」と訳される「デュナミスdunamis」です。ギリシャ語のdynamisは「力」を意味し、その形容詞形であるdunamikosが英語の「ダイナミックdynamic」の語源です。ですが、アリストテレスの言うエネルゲイアとデュナミスは、現代語のエネルギーとダイナミックとはすこし意味が違います。</p>
<p>アリストテレスの「デュナミス」というのは、「可能態」という訳語から想像されるように、まだ現実化されていない、潜在的な状態（可能性）を指しています。これに対して「エネルゲイア」は「現実態」という名の通り、潜在していた力／可能性が現実のものとして実現されている状態を意味します。たとえば材木はデュナミスの状態であり、それが柱や机になるとエネルゲイアということになります。そうすると、両者とも現代使われている意味合いとは、むしろ逆になっているようですね。このことは、該博なギリシャ哲学の知識をもとに、2千年の哲学の歴史をひっくり返そうとした20世紀を代表するドイツの哲学者ハイデガーも指摘しています（木田元）。</p>
<p>アリストテレスの概念は、その後中世の哲学や神学に継承されていきます。一方、現在エネルギーと呼ばれる概念は、デカルトやライプニッツなど近世の哲学者らにより運動や仕事の力として考えられ始めました。こうした「力」を、ギリシャ語のエネルゲイアをもとにして最初に「energy」と呼んだのは、19世紀イギリスの物理学者トーマス・ヤングでした。その後、物理学における「エネルギー保存則」という考え方の展開につれて、「エネルギー」という言葉が定着し、現在では現代社会にとってなくてはならないものとなったわけです。ちなみに日本語の「エネルギー」はドイツ語の「Energie」に由来します。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img alt="Duino.jpg" width="300" height="225" class="mt-image-left" style="float:none; margin: 0;" src="http://www.asca-co.com/gogen/Duino.jpg" /></p>
<p>すべての天使は恐ろしい<br />
ドイツの詩人リルケの代表作を生んだドゥイノの館（イタリア）は、<br />穏やかな冬の陽差しのなかで安らっていた；撮影筆者、2012年1月6日</p><p><br /></p>
<p>参考文献：</p>
<p>『新英和大辞典』（研究社）<br />
『哲学・思想辞典』（岩波書店）<br />
『広辞苑 第六版』（岩波書店）<br />
木田元『反哲学史』（講談社学術文庫）</p>]]>
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    <title>第９回：エコノミーとエコロジー(2)</title>
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    <published>2012-01-25T00:28:25Z</published>
    <updated>2012-01-25T03:54:57Z</updated>

    <summary>今回は、語源から少し離れて、前回のエコノミーとエコロジーの問題に関連する書籍を紹...</summary>
    <author>
        <name>アスカコーポレーション</name>
        
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        <![CDATA[<p>今回は、語源から少し離れて、前回のエコノミーとエコロジーの問題に関連する書籍を紹介したいと思います。</p>]]>
        <![CDATA[<p>浅田彰氏とともに、1980年代の日本のポストモダン思想（「ニューアカ」）を代表する論客とされ、現在も広範な知識と斬新な発想で著作を続けている中沢新一氏が、東日本大震災と福島原発事故の発生を受けて『日本の大転換』（集英社新書）という本を昨年8月に出しました。これは150ページほどの薄い本で、小冊子といってもいいくらいですが、中沢氏のこれまでの思索を背景に、原子力とエネルギーの問題について、歴史的な総括とこれからの展望に関する知見のエッセンスが詰め込まれています。<br />
<br />
とはいっても、そのすべてをここで紹介するわけにはいきませんが、このブログの趣旨に関連する論点をいくつか取り上げてみようと思います。まず中沢氏は、エネルギーの問題が私たちの「実存」と深く関わっており、切り離せないことから、「地球科学と生態学と経済学と産業工学と社会学と哲学をひとつに結合した、新しい知の形態」の必要性を提案し、これを「エネルゴロジー Energology」と名付けています。<br />
<br />
その観点から原子力エネルギーを見ると、原子力発電は人工的に起こした核分裂反応によるのですが、これは私たちの生きている地球上では、原則として自然に生じる現象ではありません。中沢氏は、この核分裂反応と太陽内で起こっている核融合反応とを合わせて「太陽圏」の物質現象と規定するのですが、その特徴は原子核の内部で起こる現象であるということです。これに対して、私たちを直接取り巻いている地球上の環境で生じる化学反応や電気反応は、すべて原子核の外にある電子の結合・分離によるもので、中沢氏はこれを「生態圏」の物質現象と呼びます（原子の構造については本ブログ「第2回：原子と分割」をご覧ください）。<br />
<br />
原子力発電においては、「太陽圏」の現象である核分裂反応を人工的に起こすのですが、発生したエネルギーが燃料棒の周りの水を沸騰させ、その蒸気がタービンを回して発電が行われます。中沢氏が指摘するように、核分裂によるエネルギーは、いわば原始的ともいえる方法で電気エネルギーに変換されているのです。莫大かつ危険なエネルギーを発し、制御の困難な「太陽圏」の現象を、脆弱なインターフェイスの媒介によって「生態圏」にもちこんだという点に、中沢氏は原子力発電の決定的な問題をみています。中沢氏の言葉によれば、原子力発電は「生態圏の外部に属する核反応の現象を、無媒介的に生態圏の内部に持ち込んだシステム」ということになります。<br />
<br />
このことは、原子力エネルギーの歴史的位置をみても明らかです。中沢氏によれば、フランスの文明学者アンドレ・ヴァラニャックはエネルギーの発展段階を七つの「革命」として捉えているそうです。火の獲得と使用という第一次革命から始まり、農耕と新石器、金属の利用、火薬の発明、石炭と産業革命、電気と石油の利用、そして現在進行中の原子力とコンピュータの開発に至るというものです。中沢氏が指摘するように、第六次革命までは「生態圏」の現象、すなわち電子の運動によるエネルギーが用いられてきました。実際、私たちの身の周りには「電子レンジ」「電子メール」など「電子～」が付くモノがあふれていますが、たとえば「原子レンジ」（恐そう&hellip;）などというのはありませんね。それほど「太陽圏」に属する原子力エネルギーは、「生態圏」において異質なものなのです。<br />
<br />
それではどうすればいいのかというと、私の言い方ではしょって言えば、「太陽圏」のエネルギー生成は太陽に任せておいて、むしろその太陽からのエネルギーを効率的に利用する方法の開発に注力しよう、ということです。そのお手本が、植物による光合成です。中沢氏は、太陽光発電を中心に、太陽からのエネルギーを利用可能な形に変換・媒介する技術の開発を、来るべき「第八次エネルギー革命」と呼んでいます。現在も人類のエネルギー源として重要な位置を占める石炭・石油といった化石燃料は、そもそも原核生物から始まった光合成により変換・固定された太陽エネルギーの媒介物なのです。化石燃料については、その所有権をめぐる問題などもあることから、中沢氏の提案（技術上の問題点はわかりませんが）には説得力があると思いますが、いかかでしょうか。<br />
<br />
原子力と資本主義、さらには宗教との関係（中沢氏はもともと宗教学者からスタートしました）や、太陽からの「贈与」という考え方など、この本にはほかにも刺激的な考察がありますが、残念ですがここでは割愛させていただきます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<a href="http://www.asca-co.com/gogen/assets_c/2012/01/Venezia-185.html" onclick="window.open('http://www.asca-co.com/gogen/assets_c/2012/01/Venezia-185.html','popup','width=400,height=300,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img width="300" height="225" src="http://www.asca-co.com/gogen/assets_c/2012/01/Venezia-thumb-300x225-185.jpg" alt="Venezia.jpg" class="mt-image-left" style="float:none; margin: 0 20px 20px 0;" /></a>
<p>「ヨーロッパ一美しいサロン」（ナポレオン）<br />サンマルコ広場には、季節を問わず訪れる人が引きも切らない；撮影筆者、2012年1月7日</p>
<p><br />
<br />
参考文献：<br />
『新英和大辞典』（研究社）<br />
『哲学・思想辞典』（岩波書店）<br />
中沢新一『日本の大転換』（集英社新書）<br />
&nbsp;</p>]]>
    </content>
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    <title>第８回：エコノミーとエコロジー(1)</title>
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    <published>2011-12-21T02:48:38Z</published>
    <updated>2011-12-21T02:52:31Z</updated>

    <summary>今回はちょっと道草をして（といっても、今までの話とのつながりもありますが）、エコ...</summary>
    <author>
        <name>アスカコーポレーション</name>
        
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.asca-co.com/gogen/">
        <![CDATA[<p>今回はちょっと道草をして（といっても、今までの話とのつながりもありますが）、エコノミーとエコロジーについて書いてみたいと思います。</p>]]>
        <![CDATA[<p>2011年3月11日の東日本大震災は、現時点で2万人近い死者・行方不明者を生んだ未曽有の自然災害となり、また福島の原子力発電所が津波により制御不能に陥り、史上チェルノブイリに次ぐ原発事故を引き起こしました。私は個人的に、この〈3.11〉と、おそらく現在論争中の TPP（環太平洋戦略的経済連携協定）が、これ以後の日本を根本的に変える（可能性のある）出来事だと思っています。</p>
<p>〈3.11〉後の政治、経済、社会、個人のあり方について、さまざまな人がさまざまな意見をもち、また述べています。その中の大きな論点の一つとして、「経済（学）economy」と「生態系（or 学）ecology」の関係という問題があるように思います。そうした背景の中で、伊藤邦武という哲学研究者が『経済学と哲学』という本を出され、19世紀イギリスの評論家ジョン・ラスキンの思想に拠りながら、この両者の関係について考察しています。（ちなみにラスキンという人は幅広い人で、美術評論によってイギリスではウィリアム・モリスをはじめとするラファエル前派に、フランスでは20世紀文学を代表する『失われた時を求めて』の作者マルセル・プルーストに、またその経済学（的）思想は、インド独立の立役者であり「非暴力」など独自の思想・運動を展開したマハトマ・ガンディーに決定的な影響を与えているそうです。）</p>
<p>伊藤氏の本の「まえがき」で触れられているように、エコノミーとエコロジーという語はいずれも、ギリシャ語で「家」を意味する oikos（オイコス）に、それぞれ「規則／規範」を意味するnomos（ノモス）と「論理／学問」を意味する logos（ロゴス）が付いてできた合成語です。economy の元になったのは、古代ギリシャの oikonomia（オイコノミア）という語です。「家oikos」の「nomos 規範」という組み合わせから想像されるように、古代ギリシャではこの語は「家内の管理」「家政学」という意味で使われていました。現在の意味での economy という使い方は、17世紀フランスの経済学者アントワーヌ・ドゥ・モンクレチアンが、国家レベルの経済活動を対象として&eacute;conomie politique （エコノミー・ポリティック）という言葉を用い、それが英語に political economy として入ってきたのが最初のようです。やがて、economy だけで独立して、家から国家まで含めた経済活動を指すようになったのです。</p>
<p>それではエコロジーのほうはどうかと言えば、19世紀ドイツの生物学者エルンスト・ヘッケルがギリシャ語を念頭において &Ouml;cologie（エコロギー）という造語を案出したのが最初のようです。ヘッケルはエコロジーを「有機体とその環境の間の関係を示す科学」と定義しましたが、その後さまざまな人の手を経て、「ecosystem（生態系）」という考え方や社会・政治運動などへと発展してきました。ちなみにこのヘッケルは、ダーウィンの進化論を普及させる役目を果たし、自ら「個体発生は系統発生を繰り返す」といった今では有名となった考え方などを提示した重要な人でもあります。</p>
<p>こうしてあらためて語源を見てみると、普段「エコ」「エコ」と言っているのは、実は本来「オイコス（家）」を意味していたのであり、エコノミーとエコロジーという、場合によっては対立しあうことの多い概念が、両立し統合することが可能な、またそうすべきもののように思えてきます。アポロが月に着陸してからしばらく束の間の「宇宙」ブームの時に、「宇宙船地球号」という耳触りの良いキャッチフレーズが流行りましたが、それこそ地球、いや宇宙全体さえも「家」として、「一家」としてとらえる発想がこれからはよりいっそう必要になるのではないでしょうか。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><br />
参考文献：<br />
『新英和大辞典』（研究社）<br />
『哲学・思想辞典』（岩波書店）<br />
伊藤邦武『経済学の哲学』（中公新書）<br />
&nbsp;</p>]]>
    </content>
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    <title>第７回：単体の元素</title>
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    <published>2011-11-24T01:42:14Z</published>
    <updated>2011-11-24T01:45:14Z</updated>

    <summary>前回、錬金術の主要元素としての硫黄と水銀を紹介しましたが、このように古くから名前...</summary>
    <author>
        <name>アスカコーポレーション</name>
        
    </author>
    
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.asca-co.com/gogen/">
        <![CDATA[<p>前回、錬金術の主要元素としての硫黄と水銀を紹介しましたが、このように古くから名前が付けられている元素というのは、自然界に単体で存在するものです。</p>]]>
        <![CDATA[<p>単体というのは、simple substance または elementary substance といって、単一の元素から成る物質のことです。たとえば水素や酸素といった今ではおなじみの基本的な元素であっても、そうした個別の名前が付けられるのは、18世紀以降の近代化学の発達によって、化合物や混合物から単体が分離されてからなのです。自然界に単体でみられる元素には、非金属元素では炭素や硫黄、金属元素では鉄、スズ、鉛、銅、銀、水銀、金などがあります。</p><p>ダイアモンドはよく知られているように炭素の単体ですが、鉛筆の芯などに使われる黒鉛も炭素の単体です。同じ炭素の単体でも、ダイアモンドと黒鉛では結晶構造が異なっていて、こういう物質のことを同素体と言います。ダイアモンド diamond という英語は、もっとも硬い物質（ダイアモンドなど）を意味するギリシャ語 adamas &rarr; ラテン語 adamas から変化したものです。黒鉛を表わす graphite は、「書く（描く）」を意味するギリシャ語の動詞 graphein に由来します（図の「グラフ graph」も同様）。</p><p>炭素を表わす英語の carbon は、18世紀末にフランスの化学者が命名したフランス語 carbone（カルボーヌ）に由来し、そのもとは木炭を意味するラテン語の carbo（カルボ）です。ちなみにスパゲッティのカルボナーラというのはイタリア語で正式には spaghetti alla carbonara となり、「炭焼職人風のスパゲッティ」という意味です。炭焼職人 carbonaro というイタリア語もラテン語の carbo から来ています。もうひとつおまけで、イタリア料理でお馴染みのカルパッチョは、同じくイタリアのルネッサンス期の同名の画家からとられたものです。1950年にヴェネチアのシェフが考案して、生の牛肉の赤みをカルパッチョの絵に特徴的な赤にちなんで名付けたそうです。</p><p>話を元に戻して、金と銀について触れておきましょう。まず銀ですが、silver という英語はゲルマン基語、さらにはアジア起源にさかのぼるようです。しかし銀の元素記号のAgは、ラテン語で銀を意味する argentum（アルゲントゥム）に由来します。似た音だと思って調べてみたら、南米の国アルゼンチン Argentina は、「銀の国」ということで命名されたのだそうです。最高の価値をもつものの代名詞でもある金を表わす英語の gold は、ゲルマン基語のさらにもとであるインドヨーロッパ基語で「輝く」を意味する言葉に由来するそうです。しかし、元素記号に用いられているAuは銀と同様、ラテン語で金を表わす aurum（アウルム）から来ています。その形容詞は aureus,-um,-a（それぞれ男性、中性、女性の変化形）となり、たとえば黄色ブドウ球菌は <em>Streptococcus aureus </em>という学名ですので、実は「黄色」ブドウ球菌ではなく「金色」ブドウ球菌という名前なのです。語源を探っていると、ほんとうにいろいろ意外な関係が発見されるものです。</p><p>&nbsp;</p><p>参考文献：<br />『新英和大辞典』（研究社）<br />桜井弘編『元素111の新知識 第2版』（講談社ブルーバックス）<br /><br />&nbsp;</p>]]>
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    <title>第６回：錬金術と元素 (2)</title>
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    <published>2011-10-12T01:26:43Z</published>
    <updated>2011-10-12T01:27:38Z</updated>

    <summary>引き続き、錬金術の話です。錬金術は、その三大原理として「硫黄」「水銀」「塩」を挙...</summary>
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        <![CDATA[<p>引き続き、錬金術の話です。錬金術は、その三大原理として「硫黄」「水銀」「塩」を挙げていました。これは、ルネサンス期の17世紀ドイツの錬金術師にして医師であったパラケルスス（1493/94～1541）によって確立されたものです。</p>]]>
        <![CDATA[<p>これらは、現代科学で考えられている物質に正確に対応というよりも、古代・中世の人々が物質を捉える見方を表わしていると考えたほうがよいでしょう。錬金術の考え方や表現自体が、イメージとメタファーの体系から成っているのですが、ここでもそのことが当てはまります。<br /><br />「硫黄」と「水銀」はそれぞれ、＜男性原理＞と＜女性原理＞を表わしています。そのため、「硫黄」は能動性、熱、固体性など、「水銀」は受動性、冷、流動性などとして特徴づけられます。それでは「塩」は何かというと、これら対立する2原理を仲介・結合する不燃性の要素とされました。あらゆる金属は、「硫黄」と「水銀」が結合（それぞれ異なる割合で）したものであり、両者のある純粋な結合が達成されると「金」が生成されるというのです。<br /><br />前回紹介した、錬金術の伝説的始祖であるヘルメス・トリスメギストスは、ギリシャ神話のヘルメスと合体したものですが、その後ヨーロッパでは、対応するローマ神話のメルクリウスMercuriusと同一視されます。そう言うと炯眼な読者は、水銀の英語名mercuryはメルクリウスからきていると気づかれたかと思います。常温下の水銀は、完全な固体でもなく、完全な液体でもない不思議な存在です。昔の体温計は水銀を使っていて、体温計が壊れると、コロコロした水銀の球が出て来たのを思い出します。そうした水銀の性質を見てか、俊敏で神出鬼没の神であるメルクリウスの名前が錬金術師たちによって付けられたようです。<br /><br />商業の神様でもあるメルクリウスの名は、ラテン語で「商業」を意味するmerx（メルクス、変化語幹はmerc-）に由来します。英語のmerchant、merchandiseも、言うまでもなく同じ語源です。水銀の元素記号は「Hg」ですが、こちらはギリシャ語由来のラテン語で「水銀」を表わすhydrargyrum（ヒュドラルギュルム、hydro［水）］＋argyrum［銀］）から来ています。硫黄のほうはといえば、英語のsulfurの語源は、ラテン語で「硫黄」を意味するsulfur（スルフル、sulpur/sulphurとも）です。硫化化合物などを表すときに用いられるthio-という接頭語のほうは、ギリシャ語で硫黄を意味するtheion（テイオン）に由来します。<br /><br />ところで、ネットを見ていたら、錬金術の三大原理である「硫黄」「水銀」「塩」というのは、化学結合の基本的な3つの結合に対応する、という文章を見かけました。硫黄は共有結合、水銀は金属結合、塩はイオン結合にあたる、というのです。金属結合というのは、金属元素同士の結合で、同一元素の場合は単体ということになるので、水銀は確かに金属結合です。またイオン結合というのは、金属元素と非金属元素の結合ですので、塩の代表として塩化ナトリウムを考えれば、金属元素（ナトリウム）＋非金属元素（塩素）というわけです。硫黄の場合は、硫黄自体は非金属元素で、金属元素とも非金属元素とも結合します。ただ、水銀と塩と並べた場合に、非金属元素同士の結合である共有結合の代表としてもいいかもしれません。古代の四大元素の場合もそうでしたが、主に感覚的にとらえられたもののようにみえる近代科学以前の知識や概念も、それなりの根拠があったと言えるのではないでしょうか。<br /><br />参考文献：<br />『新英和大辞典』（研究社）<br />『哲学・思想辞典』（岩波書店）<br />桜井弘編『元素111の新知識 第2版』（講談社ブルーバックス）<br />セルジュ・ユタン『錬金術』（白水社、文庫クセジュ）<br />&nbsp;</p>]]>
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    <title>第５回：錬金術と医学</title>
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    <published>2011-09-14T00:37:48Z</published>
    <updated>2011-09-14T09:53:43Z</updated>

    <summary>錬金術の基本文献の1つに「ヘルメス文書」というものがありますが、これはヘルメス・...</summary>
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        <name>アスカコーポレーション</name>
        
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        <![CDATA[<p>錬金術の基本文献の1つに「ヘルメス文書」というものがありますが、これはヘルメス・トリスメギストスという古代エジプトの神の教えを伝えるものとされています。</p>]]>
        <![CDATA[<p>この神は、エジプトの知恵をつかさどる神トートと、ギリシャ神話のヘルメスが同一視され、ヘルメス・トリスメギストス（三重に偉大なヘルメス）と称されるようになったもので、伝説上の錬金術の祖とされています。</p>
<span style="display: inline;" class="mt-enclosure mt-enclosure-image">
    <a onclick="window.open('http://www.asca-co.com/gogen/assets_c/2011/09/1bashi-172.html','popup','width=960,height=720,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false" href="http://www.asca-co.com/gogen/assets_c/2011/09/1bashi-172.html"><img width="180" style="float: right; margin: 0 0 20px 20px;" class="mt-image-right" alt="1bashi.jpg" src="http://www.asca-co.com/gogen/assets_c/2011/09/1bashi-thumb-300x225-172.jpg" /></a>
</span>
<p>ギリシャ神話のヘルメスHermesというのは、最高神ゼウスの子の1人で、商業、学術、発明などをつかさどる神です。ギリシャ神話の神というのは、だいたいローマ神話の神に対応させられるのですが、ヘルメスもローマ神話のメルクリウスと同一視されます。翼が付いたサンダルを履いて空を駆け、神々の伝令・使者の役目を務めます。ケーリュケイオンまたはカドゥケウスと呼ばれる杖をもっていますが、これは頭に羽が付いており、柄には二匹のヘビが巻き付いています。このヘルメスの杖は商業の紋章として使われ、日本でも一橋大学の紋章（図）などに使われています。<br />
<br />
ヘルメスの名に由来する英語で、人文科学で目にする言葉にhermeneutic、hermeneuticsというものがあります。前者は「解釈の」という形容詞として、後者は「解釈学」という方法論を指すものです。すでにギリシャ語で動詞hermeneuein（解釈する）や名詞hermeneutik?（解釈術）があり、これらが上記の言葉の元になっています。ヘルメスによって伝えられる神の言葉（神託）は、人間にとって簡単にはできない言葉で表現されます。そこからヘルメスという名前が、解釈を意味する言葉に用いられるようになったのでしょう。<br />
<br />
実は自然科学の領域でもヘルメスの名は使われています。hermeticとかhermeticallyというのは、密封した状態を表す言葉ですが、これは錬金術と関係があります。錬金術では、密封した容器の中に材料（物質）を入れて、加熱するなどの操作を加えると、一定の過程を経て金、あるいは「賢者の石」（前回参照）などができると考えられていたのです。そこから、密封状態を意味するものとしてhermeticという言葉が使われるようになったとのことです。<br />
<br />
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊</p>
<form class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;">
    <a href="http://www.asca-co.com/gogen/assets_c/2011/09/WHO-175.html"><img width="100" src="http://www.asca-co.com/gogen/assets_c/2011/09/WHO-thumb-180x146-175.jpg" alt="WHO.jpg" class="mt-image-right" style="float: right; margin: 0 0 20px 20px;" /></a>
</form>
<p>ギリシャ神話といえば、医学の関係では名医アスクレピオスAsklepiosがいます。太陽神アポロンの子の1人で、死後に神の一員として天にあげられ、へびつかい座になったとされています。ヘルメスの杖には二匹のヘビが巻き付いていますが、アスクレピオスは一匹のヘビが巻き付いた杖をもっており、医学・医療のシンボルとして用いられます。有名なところでは、世界保健機関（WHO）の紋章（図）があります。</p>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;">
    <a href="http://www.asca-co.com/gogen/assets_c/2011/09/hygieia-178.html" onclick="window.open('http://www.asca-co.com/gogen/assets_c/2011/09/hygieia-178.html','popup','width=310,height=361,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img  width="120" src="http://www.asca-co.com/gogen/assets_c/2011/09/hygieia-thumb-180x209-178.jpg" alt="hygieia.jpg" class="mt-image-right" style="float: right; margin: 0 0 20px 20px;" /></a>
</span>
<p>ついでですが、アスクレピオスにはヒュギエイアとパナケイアという娘がいます。ヒュギエイアHugieiaは健康の女神、パナケイアPanakeiaは治癒の女神で、それぞれ、hygiene（衛生）、panacea（万能薬）という英語として残っています。アスクレピオスの杖と同様に一匹のヘビが巻き付いた「ヒュギエイアの杯」（図）というのがあって、これは薬学のシンボルとされています。薬局のマークなどにも使われるようです。<br />
<br />
<br />
参考文献：<br />
『新英和大辞典』（研究社）<br />
『哲学・思想辞典』（岩波書店）<br />
桜井弘編『元素111の新知識 第2版』（講談社ブルーバックス）<br />
セルジュ・ユタン『錬金術』（白水社、文庫クセジュ）</p>]]>
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    <title>第４回：錬金術と化学</title>
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    <published>2011-08-09T21:42:37Z</published>
    <updated>2011-08-09T21:44:23Z</updated>

    <summary><![CDATA[&nbsp;これまで何度か取り上げた古代の四元素論（あるいは五元素論）から近代化...]]></summary>
    <author>
        <name>アスカコーポレーション</name>
        
    </author>
    
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.asca-co.com/gogen/">
        <![CDATA[<p>&nbsp;これまで何度か取り上げた古代の四元素論（あるいは五元素論）から近代化学へ至る途上に、錬金術alchemyというものがあります。</p>]]>
        <![CDATA[<p>&nbsp;皆さんは錬金術というと、名前だけは知っているけど、金を人工的につくるという、現在からみれば不可能な目的を掲げた迷信といかさまに彩られた「化学の前身」というイメージではないでしょうか。</p><p>しかし、フロイトの弟子だったこともあり、フロイトと並んで20世紀に入って＜無意識の心理学（深層心理学）＞を確立したスイスの心理学者ユングは、錬金術の文献を研究して、そこには人格の完成（自己実現）のプロセスが豊かなイメージを伴って表されていると考えました。かの『ハリー・ポッター』シリーズに出てくる「賢者の石（philosopher's stone）」というのも錬金術の概念の1つですが、これは探求の対象としての「不死の妙薬（elixir）」という外的な存在を指すとともに、心理学的には「完成された人格」を意味しているというのです。</p><p>まあそこに踏み込むのはやめておくとして、少なくとも錬金術がその試行錯誤（あるいは迷妄錯誤とでもいいますか）によって、近代化学を生み出すお膳立てをしたことは間違いないようです。実際、ニュートンをはじめとして、近代以前の科学者の多くは錬金術師でした。</p><p>そのことは、西洋では「化学」という言葉そのものが「錬金術」に由来しているという事実でもわかります。日本語で書くと両者の関係が分かりませんが、化学を表すchemistryという言葉自体が、錬金術alchemyという言葉から来ているのです。錬金術を表すalchemyという言葉は、アラビア語のal-kimiyaに由来しています。「al-」というのはアラビア語の定冠詞だそうで、アルコール（alcohol）、アルカリ（alkali）、代数学（algebra）などの「アル」と同様です。kimiyaの方は、錬金術という技術そのもの、あるいはその目的である「賢者の石」を表す言葉とされています。</p><p>英語以外の言葉では、このことはいっそう明らかです。錬金術のことを、フランス語ではalchimie（アルシミー）、ドイツ語ではAlchemie（アルヒェミー）といいますが、それぞれ化学を表す言葉は、アラビア語の冠詞（al-）を取った形、つまりフランス語ではchimie（シミー）、ドイツ語ではChemie（ヒェミー）となっています。同じ規則でいけば、英語ではchemy（ケミー）と呼んでもいいわけですが、実際はchemistryとなっています。</p><p>英語におけるこの独特な語形変化の理由は調べが付きませんでしたが、想像するに、英語の場合、chemist（化学者）という言葉からchemistry（化学）が生まれたのではないでしょうか。といいますのも、第一回「元素と原子」でも触れた、近代化学の祖の一人である17世紀イギリスのロバート・ボイル（「ボイル・シャルルの法則」にその名を留める）は、1661年に『懐疑的化学者（Sceptical Chymist）』を出版して、錬金術から化学への決定的な1歩を踏み出します。これによって「化学者（現代のスペルではchemist）」という呼称が「錬金術師」とは区別されたものとして定着するらしいのです。初出をみても、chemistのほうがchemistryよりも早いので、前者から後者が生まれた可能性は高いのではないかと思っています。</p><p>ところで、アラビア語のkimiyaにはさらなる語源があるとのことです。古代エジプトの言葉でKhemというのは、「黒い土地」（ナイルが潤す豊潤な土地）すなわちエジプトそのものを指しているというのです。こうしてみると、エジプト&rarr;アラビアという、実際の錬金術がたどった歴史的由来と経過が、alchemyそしてchemistryという言葉に受け継がれているわけなんですね。</p><p>&nbsp;</p><p>参考文献：</p><p>『新英和大辞典』（研究社）<br />『哲学・思想辞典』（岩波書店）<br />セルジュ・ユタン『錬金術』（白水社、文庫クセジュ）</p>]]>
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    <title>第３回：元素と自然</title>
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    <published>2011-07-13T02:30:00Z</published>
    <updated>2011-07-13T03:59:05Z</updated>

    <summary>第1回目の「元素と原子」でも触れましたが、元素も原子と同様、古代ギリシャの考え方...</summary>
    <author>
        <name>アスカコーポレーション</name>
        
    </author>
    
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.asca-co.com/gogen/">
        <![CDATA[<p>第1回目の「元素と原子」でも触れましたが、元素も原子と同様、古代ギリシャの考え方にさかのぼります。古代ギリシャ最初期の＜自然哲学者＞たちは、「水」や「空気」そして「火」といった物質（現象）を、それぞれに世界あるいは万物の根源と考えました。タレスは「水」、アナクシメネスは「空気（息）」を、ヘラクレイトスは「火」を、そしてエンペドクレスはこれらを受けて「地」「水」「火」「風」の四大元素から世界が構成されると考えました。</p>]]>
        <![CDATA[<p>現代から見ると、これらの哲学者が「元素」と考えたものは、私たちが感覚でとらえることのできる＜物質の状態＞を指していたことがわかります。「地」は固体を、「水」は液体を、「風」は気体を、そして「火」は燃焼という変化の状態を表しているわけです。プラトンとともにギリシャ哲学を代表し、後世に計り知れない影響を及ぼしたアリストテレスは、プラトンとは異なり、感覚でとらえることのできるものから出発することを旨としました。こうして、アリストテレスは「温」「冷」と「乾」「湿」という対立する性質の組み合わせとして四大元素をとらえ直します。すなわち、火は温＋乾、風は温＋湿、水は冷＋湿、土は冷＋乾というわけです。<br /> <br /> このような考え方は、現代の自然科学の知見を当たり前のものとして受け入れている私たちから見れば、きわめて素朴で感覚的なものと思えます。ですが考えてみると、一般の私たちにとって自然科学の知識は、ほとんど第三者から与えられた知識・情報にすぎません。もちろん、そうした知識・情報によって、私たちは計り知れない恩恵をこうむっているわけですが、その代わりにこれまた計り知れないリスクを背負わされていることは、この3月に起きた東日本大震災で思い知らされたばかりです。<br /> <br /> タレスから始まりアリストテレスで確立された哲学の系譜は「自然学」と呼ばれます。こうした見方を受け継いで、現代の自然科学とは異なった仕方で、自然科学の対象からはずれた部分も含めて自然を考えることが、とくに現代では必要になっていると思います。もちろん、古代ギリシャ時代ではないのですから、最新の自然科学の知見を十分に取り入れて、もっと言えば科学と哲学が手を取り合ってことも考える必要があるでしょう。新たな「自然哲学」の復興が、いまこそ求められているのではないでしょうか。<br /> <br /> ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊<br /> <br /> ギリシャ語で「自然学」を意味するphysikē（ピュシケー）またはta physika（タ・ピュシカ）という言葉は、「自然」を意味するphysis（ピュシス）に由来します。これらは「生まれる」という動詞physein（ピュセイン）から派生したものです。英語ではラテン語に由来するnature（これも原義は「生まれる」）が「自然」を意味する言葉として使われるようになったのに対し、physicsは古くは「自然科学」を指したようですが、後に意味が限定されて「物理学」のみを指すようになりました。<br /> <br /> 医師（狭義には内科医）のことを英語ではphysicianと呼びますが、これは医者が人間の身体という「自然」を対象としたところからきているようです。実際、「医学の父」と称されるヒポクラテス（ソクラテスと同時代）が確立したとされる「四体液説」は、アリストテレスの四大元素と同様の考え方に基づいており、以後永らく西洋医学における重要な原理となっていました。この原理に基づく治療法の1つに、悪い血液を体外に出す「瀉血phlebotomy」というものがありました。この言葉は、語源的には「静脈切開」を意味しますが、現在は治療法としての「瀉血」は存在せず、phlebotomyは「採血」を意味するようです。<br /> <br /> ちなみに、外科手術はsurgery、外科医はsurgeonと言いますが、これらはラテン語で「手術」を意味するchirurgia（キールルギア）がフランス語を経て変形したもののようです。もとをたどれば、ギリシャ語のkheirurgos（ケイルルゴス）＝kheir（手）＋ergon（作業）に由来し、フランス語（chirurgie）やドイツ語（Chirurgie）ではラテン語の原型に近い形で残っています。「手作業」というのは意外な感じですが、近代以前には外科医は内科医よりも地位が低いと考えられていたこともあるかもしれません。<br /> <br /> ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊<br /> <br /> 実はアリストテレスは、四大元素に加えて第五の元素として「エーテル」という物質を考えていました。地上界が四大元素により構成された世界であるのに対して、月より外の世界（宇宙）を構成するのが第五元素とされました。この第五元素は、ラテン語では「quintessentia（クインテッセンティア；quintus第五の＋essentia本質）」と呼ばれます。これは英語でもquintessenceという言葉として残っていて、「精髄」「真髄」という意味で使われることがあります。<br /> <br /> 「エーテル」という言葉のもとになったギリシャ語のaithēr（アイテール）は「上方の澄んだ空気」という意味で、英語でも雅語として澄んだ青空などを指すことがあります。物理学において「エーテル」はさまざまな意味を担わされ、19世紀に至って光を伝える媒体を表すようになりました。アインシュタインは特殊相対性理論でこのような「エーテル」の存在を否定しましたが、一般相対性理論では必ずしも否定していないとのことで、「エーテル」という概念が完全に過去のものになったとは言えないようですね。また有機化合物のエーテルは、その高い揮発性のために「天上に帰ろうとしている」と考えられたため、この名を冠されたとのことです。<br /> <br /> ところで、四大元素や五大元素という考え方は、西洋だけでなく、古代のインドや中国にもありました。中国の「陰陽五行説」は、＜陰陽＞と＜五行（木火土金水）＞を万物の原理とする考え方で、日本の曜日の名前はこれに基づくという説もあります（「日」は＜陽＞、「月」は＜陰＞）。古代インドでは、インド哲学から仏教に＜五大＞の思想が受け継がれ、密教では＜五輪＞と呼ばれます。これは「地水火風」の四大に、仏教（大乗）の中心概念の1つである＜空＞を加えたものです。有名な宮本武蔵の『五輪書』はこの五大に従って5巻から成っています。さらなる余談ですが、オリンピックのことを日本では「五輪」と呼びますが、これはオリンピックのシンボルマークから、1936年に読売新聞の記者が武蔵の『五輪書』にちなんで名付けたもので（Wikipediaより）、日本独自の呼称のようです。英語ではfive ringsなどという表現は使わないようですので、くれぐれもお間違えのなきよう。<br /> <br /> <br /> 参考文献：<br /> 『新英和大辞典』（研究社）<br /> 『哲学・思想辞典』（岩波書店）<br /> 桜井弘編『元素111の新知識 第2版』（講談社ブルーバックス）<br /> 山口義久『アリストテレス入門』（岩波新書）<br /> 今道友信『自然哲学序説』（講談社学術文庫）</p>]]>
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    <title>第２回：原子と分割</title>
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    <published>2011-06-08T02:11:31Z</published>
    <updated>2011-06-08T02:13:24Z</updated>

    <summary>前回書きましたように、分割不可能な（atomos）最小単位とされた原子（atom...</summary>
    <author>
        <name>アスカコーポレーション</name>
        
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.asca-co.com/gogen/">
        <![CDATA[<p>前回書きましたように、分割不可能な（atomos）最小単位とされた原子（atom）の概念が19世紀～20世紀初頭に確立されるのと並行して、実は原子自体がより小さな粒子からなること、そしてミクロのレベルではこれらの「粒子」は同時に「波動」の性質も持つこと（量子論）が、20世紀前半に明らかにされていきます。</p>]]>
        <![CDATA[<p>最初に発見されたのは電子でした。1897年、イギリスの物理学者J.J.トムソンは、陰極から発せられる放射線の正体が、負の電荷を帯びた「粒子」であることを実験により明らかにしました。現在電子を表すelectronという言葉は当時すでに使われていましたが、20世紀以降、この粒子を表す言葉として定着することになります。<br /><br />英語で電気を表すelectricity（形容詞electric）という言葉はギリシャ語で琥珀を意味するelectronに由来します。古代ギリシャの「最初の哲学者」タレスが、琥珀を擦ると静電気が生じて物を引き付けることに着目したという故事に基づいて、16世紀イギリスの物理学者ギルバートが命名したとのことです。G.ギルバートは磁気と電気を区別した最初の人でした。<br /><br />電子とともに原子を構成する要素として原子核の存在を提唱したのは、「原子物理学の父」であるイギリスのラザフォードです。ラザフォードは、これも自らが発見したアルファ線の研究を通じて、原子の内部には正電荷をもつ核があるという原子モデル（有核原子模型）を1911年に発表しました。ただし、このときは現在原子核を表すnucleusという言葉は使われていませんでした。<br /><br />nucleusというのはラテン語で、「果実の種」「核」「中心」を表す言葉です。ライフサイエンスでは、原子核（atomic nucleus）だけでなく細胞核（cell nucleus）も表すなど広く使われ、形容詞nuclear、接頭辞nucleo-などの形により多くの複合語が作られます。ちなみにnucleiというのはnucleusの複数形（男性名詞の場合）で、これはラテン語の変化に由来します（これについては改めてまとめます）。<br /><br />陽子の発見も先のラザフォードによります。ラザフォードは、高速のアルファ線をさまざまな原子に当てる実験で、いつも水素の原子核が放出されることを確認しました、これは、アルファ線（ヘリウム原子核）の衝突により原子核が破壊されたことによるもので、ラザフォードは放出される水素原子核をprotonと名付けました。第一次世界大戦終了後、1919年のことでした。<br /><br />protonはギリシャ語で「最初の」「第一の」を意味するprotosに由来します。これは、当時すでに原子は電子と原子核から成ることがわかっており、これ以上分割できないもっとも基本的な要素という意味で改めて命名されたわけです。日本語では「陽子」と訳されますが、protonには「陽」の意味はないんですね。むしろ語源に忠実に訳せば「元子」とでもなるでしょうか。proto-という接頭辞も英語で多く使われ、prototypeやprotocolといった言葉があります。<br /><br />さて、原子の基本構造を決定づけたのが中性子の発見でした。ラザフォードはすでに中性子の存在を予言していました。その弟子であるチャドウィックは1932年、ベリリウムにアルファ線を当てたときに放出される放射線（ベリリウム線）が、電気的に中性の粒子であることを突き止め、neutron（中性子）と名付けました。これはもちろんneutralがもとで、ラテン語のneuter（「どちらでもない」の意）に由来します。<br /><br />この発見を受けて同じ1932年、ドイツの理論物理学者ハイゼンベルクは「原子核は陽子と中性子からなる」と提唱し、量子力学によって原子よりも小さな粒子、すなわち素粒子elementary particleの研究が飛躍的に進むことになります。こうして、前回述べたような原子と元素（element）の紆余曲折の歴史の中で、再び原子に関連してelementという言葉が登場したことになります。<br /><br />＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊<br /><br />ところで、atom（分割できないもの）という語はギリシャ語で「切断する」という意味の動詞temneinに由来しますが、ここから派生した接頭辞や接尾辞によってさまざまな言葉が作られています。名詞tomos（切片、断面）に由来するtomo-という接頭辞を使った言葉には、tomography（断層撮影）があります。computed tomography（コンピュータ断層撮影）はCTという略語で医学ではおなじみの用語です。<br /><br />名詞tom?（切断、分割）は接尾辞-tomyの形で多くみられます。代表的なものがanatomy（解剖学）で、「上に、逆に、再び」といった意味をもつana-という接頭辞と組み合わさって作られています。同様の作りの造語にはdichotomy（二分法。dicho-は「二つに」の意）などがあります。さらに、医学ではさまざまな「切開術」「切除術」「摘出術」に用いられています。<br /><br />-tomyは「切開（術）」を、-ectomyは「切除or摘出（術）」を表します。違いは、後者のec-にあります。ギリシャ語のec-には「外へ」の意味があるため、-ectomyは外に取り出す（切除、摘出）場合に使われます。腎切開であればnephrotomy、腎切除（摘出）であればnephrectomyとなるのです。ですから、たとえばlaparotomy（開腹術）やthoracotomy（開胸術）はあってもlaparectomy（腹部摘出術？）やthoracectomy（胸部切除術？）は存在しないわけです。<br /><br /><br />参考文献：<br />『新英和大辞典』（研究社）<br />『哲学・思想辞典』（岩波書店）<br />小山慶太『科学史年表』（中公新書）<br />和田純夫『量子力学が語る世界像』（講談社ブルーバックス）<br />河合良訓監修『骨単』（エヌ・ティー・エス）</p>]]>
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    <title>第１回：原子と元素</title>
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    <published>2011-05-11T01:45:41Z</published>
    <updated>2011-05-26T05:23:23Z</updated>

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        <![CDATA[<p>「原子」と「元素」という言葉は、一般的にもよく目や耳にする言葉だと思いますが、「では原子と元素の違いを説明してください」と言われたら、どうでしょうか。実は、ほとんどの人は戸惑うのではないかと思います。</p>]]>
        <![CDATA[<p>簡単に言ってしまえば、原子は「原子核と電子からなる物質の単位」、元素は「同一種類の原子からなる物質」ということです。原子核と電子からなる 構造をもつ微粒子が「原子」と呼ばれるのに対して、原子核と電子の数がさまざまに異なる原子の＜種類＞が元素と呼ばれます。あるいは、基本構造（原子核と 電子からなる）に焦点を当てて単独の粒子としてみたものが「原子」、構造の違い（原子核と電子の数）に焦点を当てて分類されたのが「元素」だと言ってもい いでしょう。ですからたとえば、「元素」としての酸素が話題になる場合、一個一個の酸素「原子」を指すことはありません。「元素」というのはクラス概念な のです。<br /><br />広辞苑によれば、「原子」については「物質を構成する単位の一つ。各元素のそれぞれの特性を失わない範囲で到達し得る最小の微粒 子」とあります。それでは「元素」はどうかというと「（1）万物の根源をなす究極的要素。（&hellip;）（2）化学元素のこと」とあり、「化学元素」をみると「化 学的手段（化学的反応）によっては、それ以上に分解し得ない物質。厳密には、同一原子番号の原子だけから成る物質」となっています。<br /><br />語源 から見ると、よく知られているように英語で「原子」を意味するatomという言葉は、ギリシャ語の「atomos＝a（できない）＋tomos（分割）」 からきています。それ以上分割できないものが「原子」というわけです。しかし、実際には原子はさらに電子と原子核に分けられ、原子核は陽子や中性子からな ることが現在では知られています。このため、広辞苑の説明では「各元素のそれぞれの特性を失わない範囲で到達し得る最小の」という限定がついているわけで す。実は、「それ以上分割できない」という原義は、後で述べるように、もともと古代ギリシャ以来の歴史的経緯によるのです。<br /><br />元素を表す英 語のelementは、ラテン語のelementum（エレメントゥム）に由来していて、もともとは大自然の基本要素（地・水・火・風）や抽象的に基本的 原理を意味する言葉でした。実は、ラテン語のelementに対応するギリシャ語はstoikeia（ストイケイア）というのですが、このギリシャ語のほ うは英語では使われないようです。<br /><br />＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊<br /><br />現 代科学の「原子」「元素」という概念は、どちらもソクラテス以前のギリシャ哲学にさかのぼります。紀元前五世紀のエンペドクレスは、世界の生成を説明する ために根源物質としての地（土）・水・火・風（空気）という「四元素」説を唱えました。その1世紀ほど後に、有名なアリストテレスが、万物の基本原理とし ての「四代元素」という考え方を確立しました。<br /><br />これに対して、エンペドクレスの少しあとのデモクリトスは、宇宙が、それ以上分割できない 「原子」と「空虚」（のちの「真空」概念につながる）からなると考えました。しかし、ギリシャ哲学を代表するプラトンとアリストテレスが「原子」論に反対 したため、古代・中世を通じて「元素」論が主流を占めることになります。<br /><br />近代科学としての「元素」論が確立されるのは17世紀イギリスの ボイルと、続く18世紀フランスのラヴォワジエによります。ラヴォワジエは実証的な「元素」概念に基づき、33種類の元素の表を提示しました。しかし実 は、2人の「元素」論の背景には「原子」論的な考え方がありました。19世紀イギリスのドルトンが明確に「原子」論を打ち出したあと、1世紀近い論争の時 代を経て、20世紀の初頭にドイツのアインシュタインとフランスのペランによって、理論的・実験的に「原子」概念が確立されることになります。しかし、皮 肉というか、ほぼこれと並行してイギリスのトムソンが電子を発見したことで、「原子」は実は分割可能であることが明らかにされます。<br /><br />＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊<br /><br />と ころで英語には、日本語で「個人」と訳されるindividualという言葉があります。これは実は、「原子」のギリシャ語atomosのラテン訳 individuusつまり「in（できない）＋dividuus（分割）」に由来します。こちらのほうは、「社会society」に対して、これ以上分 割できない「社会society」の最小単位となる概念として用いられるようになりました。こうした「個人」概念は、17～18世紀にイギリスのホッブズ やロックらにより提唱された民主主義・個人主義に基づく社会契約説によるのですが、これはボイルやラヴォアジエの「原子」論に基づく「元素」論と背景を同 じくしていると考えることができます<br /><br />どうして「原子」はギリシャ語、「元素」はラテン語なのでしょうか。これは調べがつきませんでした が、上記のような歴史的経緯を考えると、「元素」説が古代・中世を通じて主流であったために、ギリシャ文化を受け継いだローマ文化においてラテン語に翻訳 された「元素」が、自然哲学の流れのなかで採用されて現在に至ったのに対し、「原子」説は否定されて傍流であったため、atomosのラテン語訳 individuusがさきに社会思想のほうに使われてしまい、あとから自然科学でギリシャ語が復活したということかもしれません。<br /><br />いまでは「原子」と「元素」は、互いに相補いながら現代科学に欠かせない基本的概念となっていますが、その歴史をみると一筋縄ではいかない長く複雑な関係があったことがわかりますね。<br /><br /><br /><br />参考文献：<br />『新英和大辞典』（研究社）<br />『広辞苑』（岩波書店）<br />『哲学・思想辞典』（岩波書店）<br />竹内敬人『人物で語る化学入門』（岩波新書）<br />米沢富美子『人物で語る物理入門』（岩波新書）<br />伊藤俊太郎・広重徹・村上陽一郎『思想史のなかの科学』（平凡社ライブラリー）</p>]]>
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    <title>語源でナニかがわかる？</title>
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    <published>2011-05-11T01:09:28Z</published>
    <updated>2011-05-11T03:16:08Z</updated>

    <summary><![CDATA[&nbsp;  藤井 彰人（Akihito Fujii） 5月11日 オープンし...]]></summary>
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        <name>アスカコーポレーション</name>
        
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        <![CDATA[<p>&nbsp;</p> <div align="center" style="margin:5px; padding-top:5px; width:330px; height:350px; float:right; background-color:#eef;"><img title="Akihito Fujii" src="http://www.asca-co.com/gogen/gogen.jpg" alt="" /> <p>藤井 彰人（Akihito Fujii）</p></div> <h3><span style="color: rgb(153, 51, 0);">5月11日 オープンしました！</span></h3> <p>　言語を問わず、ひとつひとつの言葉には成り立ち・歴史があります。私たちが現在使っている言葉には、先人たちの叡智が宿っていると言っても過言ではありません。</p><p>　この連載では、医療に関連する言葉を中心に「語源」に焦点を当ててみます。普段何気なく使っている言葉にも、背後には深～い意味がある、そんな話題を提供できればと思います。この視点を持つことで、ライティングや翻訳にもきっと役立つことでしょう。どうぞ、気楽に楽しみながらお読みください。</p><h4><strong>&darr; 下のタイトルからご覧ください！</strong></h4><p>&nbsp;</p>]]>
        
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